ウッドフープについて
middlecentre instruments(mci)のウッドフープは、独自構造と日本国産材によるものです。
また、一般的なプライのウッドフープと違い、mciのウッドフープは消耗品ではありません。
構造
テンションロッドの力とヘッドからの反発力を考え、「レンガ積み」構造となっています。
理論上、強度は2plyで事足りるのですが、様々な理由から3ply(実質2.5ply)構造を採用しています。
トッププライ
スネアのバターサイドのようにリムショットでフープが重要視される場合には、スティックより硬い材をトッププライに採用しています。
そのおかげで、スティックが触れる部分以外は柔らかい材でも構成可能です。
サイズ・テンション数
厚さ
フープの厚さは自由です。
middlecentre instrumentsのスネアでは35mm厚を標準としています。
バスドラムやその他テンションが強い場合には50mm厚程度まで制作できます。
薄くする場合は、26mmまで可能です。
オンラインショップにないものに関してはお問い合わせください。
サイズ
8〜24インチまで制作可能です。
オンラインショップにないものに関してはお問い合わせください。
テンション数
10インチの場合は6テンション、12インチは6テンション&8テンション、13インチは8テンション、14インチは8テンション&10テンションが標準です。
その他のサイズおよびテンション数にも対応可能です。
お問い合わせください。
材
トッププライ - スティックの触れる部分
スティック(ヒッコリー・オーク・メイプル)より硬い材をお勧めしています。
- 樫 - Live Ork
- 欅 - Zelkova
- 梅・李 - Japanese Plum Tree
- 椿 - Camellia
- 桃 - Japanese Peach Tree
- 槐 - Japanese Pagoda Tree
- 枇杷
- 銀木犀
リストの下に行くほどレア材なので、高価になります。
なお、硬度があまり変わらないので、リムショットの音も大きくは変わらないものの、 上記では梅が最も硬く、より高域寄りの特性となります。
導管が太く空気を多く含む欅は、より中域寄りの特性です。
詳しくはお問い合わせください。
メインテナンス・補修
トッププライを削り直す事で、フレッシュな状態に戻す事ができます。
トッププライはスネアのバターサイド用で5.5〜6.0mm程度の厚さがあります。
たとえ硬い材であっても長年のリムショットで凹みますが、深くても0.5mm程度です。
それを削り直し再塗装することで、新品のフープ同然にすることができます。
削り直しでトッププライが薄くなった場合、トッププライ自体の張り替えも可能です。
この際にはトッププライ材を変更する事も可能です。
フープの基材に問題が起きない限り、middlecentre instrumentsのウッドフープは半永久的に使用できます。
他社ドラム(スネア)に装着する際の注意点
middlecentre instrumentsのフープは基本的に他社ドラムにも装着できます。
とはいえ、いくつか注意する点があります。
チューブラグ
テンションロッドが動かないタイプのチューブラグでは、middlecentre instrumentsのウッドフープのテンション穴に合わない可能性があります。
お問い合わせ頂いた上で、ドラム本体をお預かりして最適なウッドフープを作成いたします。
浅いシェル
ストレイナーのスイッチバーがトップフープに干渉する可能性があります。
対応しているバターサイドフープである必要があります。
ストレイナーのバット(スナッピーワイヤーのコードかテープを留める部分)がボトムフープに干渉する可能性があります。
対応しているスネアサイドフープである必要があります。
ラグの位置
middlecentre instrumentsのスネア用フープは35mm厚が標準です。
しかしながら35mm厚はラグとフープとの距離が近くなるため、ラグの位置によってはテンションを上げられない場合があります。 特に浅いピッコロスネアでは起きる問題です。
middlecentre instrumentsでは35mm厚以下もオーダーメイドで対応しています。
フープも1本ずつ手作業で制作しているため、オーダーメイドとなっても基準価格からほとんど変わりません。
お問い合わせください。
オーダーメイド
middlecentre instrumentsのウッドフープは全て手作業で作られています。
そのため、量産しても効率はほとんど上がりません。
フルオーダーでも効率が全く変わらないため、オーダーメイド価格という設定はありません。
気軽にフルオーダーください。
詳しくはお問い合わせください。